
エコキュートのリモコンが動かない…困った経験はありませんか?リモコンの故障は、電気製品によくあるトラブルのひとつです。
本記事では、エコキュートのリモコンが故障した場合に、どのように対処すれば良いかを解説します。基本的にリモコンの故障は、エコキュートの本体が故障しているわけではないので、すぐに修理に出す必要はありません。
まずは、リモコンが本当に故障しているかどうかを確認し、チェックリストを試してください。
リモコンを交換する前のチェックリスト
リモコンを交換する前のチェックリストは、下記の4つです。
チェックリスト
- キッチンのみ、浴室のみ、両方か
- 電源の入切で改善しないか
- メーカー保証はあるか
- すぐ修理する必要があるか
キッチンのみ、浴室のみ、両方か
エコキュートのリモコンが他の箇所でつくか確認することで、リモコンの不良か、エコキュートの故障かの判断に役立ちます。
- どちらか片方の場合 → 配線断線や液晶の破損、リモコン内部の故障
- 両方の場合 → タンク基盤の故障
リモコンのみと判断できれば、エコキュートの修理は必要ないため費用を抑えられるでしょう。しかしながら、10年を越える過年度品番の場合は、基盤・リモコン交換ができない場合があります。
電源の入切で改善しないか
エコキュートのリモコンが故障した場合、電源の抜き差しを行うことで改善する場合があります。エコキュートのリモコンは電池で動作していますが、消耗や接触不良が原因で故障することがあります。
電源の抜き差しを行うことで、電池の消耗や電池の接触不良が解消され、リモコンが正常に動作する場合もあるでしょう。
【元ブレーカーのON/OFF】
- ブレーカーをOFFにする
- 5分間待つ
- ブレーカーをONにする
【本体のON/OFF】
- エコキュートの本体の電源をOFFにする
- 5分間待つ
- エコキュートの本体の電源をONにする
上記を試してもエコキュートのリモコンが正常に動作しない場合は、エコキュートのメーカーに連絡して修理を依頼する必要があるでしょう。
メーカー保証はあるか
エコキュートのリモコンは、メーカー保証が適用されます。保証期間は、メーカーや機種によって異なりますが、保証期間内であれば、無償で修理または交換してもらえる可能性があります。
メーカーの保証がない場合は、専門業者に依頼することを検討しましょう。
すぐ修理する必要があるか
エコキュートのリモコンが使えない場合、すぐに修理する必要があるかどうかを判断しましょう。
判断基準
- すぐに復旧させたい
- 使えないと困る理由がある
などであれば、早期に対応してくれる業者を見つける必要があるでしょう。1〜3日ほど余裕がある場合は、しっかりと比較して業者を選べます。
エコキュートのリモコンの故障原因

エコキュートのリモコンが故障する原因はいくつかありますが、主な原因は以下のとおりです。
リモコンの故障原因
- 通電していない
- ブレーカーや主電源のOFF
- 液晶パネルの故障
- 配線に異常がある
- 節電モードの一時的なOFF
- 落雷による故障
通電していない
リモコンが通電していない原因は、ブレーカーや主電源がOFFになっている、リモコンの電池が切れている、リモコンとエコキュートの間の通信が不良になっているなどがあります。
リモコンが通電していない場合、電源ランプが点灯しません。点灯しない場合は、まずブレーカーや主電源がOFFになっているかどうかを確認してください。
ブレーカーや主電源がOFFになっている場合はONにし、リモコンの電源ランプが点灯するかどうかを確認しましょう。
液晶パネルの故障
エコキュートのリモコンが故障する原因はいくつかありますが、その中でも液晶パネルの故障は比較的よく見られます。液晶パネルの故障が起きると、リモコンの画面に何も表示されなくなったり、表示が一部欠けたり、文字が乱れたりするなどの症状が現れることもあるほどです。
液晶パネルの故障が起きる原因としては、以下のものが挙げられます。
液晶パネルの故障が起きる原因
- 長年使用することで液晶パネルが劣化した
- 強い衝撃や振動を与えた
- 液晶パネル内に水滴や異物が付着した
配線に異常がある
エコキュートのリモコンが故障する原因のひとつは、配線に異常がある場合です。配線は、壁の中にあるものも含みます。
エコキュートのリモコンは、電気信号を使ってエコキュート本体と通信しています。配線に異常があると、電気信号が体に届かず、リモコンでの操作はできません。
配線に異常がある場合の具体例
- 配線が断線している
- 配線がショートしている
- 配線が腐食している
配線の異常が疑われる場合は、エコキュートの取扱説明書に記載されている手順に従って、配線の確認や修理を行ってください。ただし、取り外して確認する場合、接続されている配線を壁の中に落としてしまうと「壁を壊す」必要性がでてしまうことに注意しましょう。
節電モードの一時的なOFF
エコキュートのリモコンには節電モードが搭載されている場合があります。節電モードに設定されていると、エコキュートのリモコンが作動しなくなることがあります。
節電モードによる一時的なOFFを解除できれば、通常通りに使えるでしょう。
エコキュートの節電モードは、電気代を節約するために便利な機能ですが、リモコンが操作できなくなる原因になることもあります。節電モードを一時的にOFFにしたい場合は、以下の手順に従ってください。
節電モードを一時的にOFFにする手順
- エコキュートのリモコンの電源を入れます
- リモコンの「設定」ボタンを押します
- 「節電モード」を選択します
- 「節電モードをOFFにする」を選択します
- 「OK」ボタンを押します
これで、節電モードがOFFになります。節電モードを再度ONにしたい場合は、上記の手順を繰り返しましょう。
落雷による故障
エコキュートのリモコンは、落雷の影響で故障することがあります。
落雷は、電圧や電流の急激な変化を引き起こします。この変化は、エコキュートのリモコンの電気回路や電子部品を損傷させ、故障につながることがあるものです。
落雷によるリモコンの故障の具体例
- リモコンの液晶画面が映らない
- リモコンのボタンが反応しない
- リモコンが電源が入らない
落雷による故障が疑われる場合は、エコキュートの電源を切ってから修理を依頼すると安心です。また、火災保険のご確認も忘れずに行ってください。
リモコンの落雷故障を防ぐための対策
エコキュートのリモコンの故障を防ぐためには、次の対策を検討しましょう。
- 落雷対策用のサージプロテクターを設置する
- エコキュートの電源はブレーカーや主電源をOFFする
- リモコンを水や湿気から守る
- リモコンを落下させたり、強い衝撃を与えたりしないようにする
これらの対策をとることで、エコキュートのリモコンの故障を防げます。
エコキュートのリモコン交換の対象

エコキュートのリモコン交換の対象は、下記の3つです。
リモコン交換の対象
- リモコン全体の交換
- 給湯器ごとの交換
リモコン全体の交換
リモコンが故障したり、壊れたりした場合は、リモコンの交換が必要です。他の場所にあるリモコンが動いている場合は、部分的な交換になるでしょう。
修理と比べて費用が高くなるものの、動作不良等をすべて改善できるのがメリットです。
また、リモコンの配線を結線する必要があるため、業者に依頼することをおすすめします。加えて、型番を間違えると一切動かないこともリスクとしてあることを覚えておきましょう。
給湯器ごと交換
エコキュートのリモコンが故障した場合、リモコンの交換ではなく、給湯器ごと交換することもあります。給湯器ごと交換する理由は、以下のとおりです。
給湯器ごと交換する理由
- 過年度製品で、給湯器ごと交換する
- リモコンの交換では対応できない故障
- リモコンの生産が終了して対応できない
などの理由が挙げられるでしょう。
給湯器本体の寿命がきた場合は、給湯器ごと交換することで、エコキュートの安全性を確保できます。また、給湯器の機能がアップデートされた場合は、給湯器ごと交換することで、節電効果を高められるメリットもあるでしょう。
エコキュートのリモコンが故障した場合は、液晶パネルのみ交換するのか、リモコンだけを交換するのか、給湯器ごと交換するのかの3つから慎重に検討する必要があります。
【方法】エコキュートのリモコンを交換する手順
エコキュートのリモコンを交換する手順は、下記のとおりです。
リモコンを交換する手順
- エコキュートの電源を落とす
- 既存のリモコンを撤去する
- 配線を慎重に取り外す
- 新しいリモコンを設置する
- コーキングで防水・防塵する
- 試運転を行う
まず、エコキュートの本体にある電源スイッチを「切」にして電源を落とします。次に、リモコンの背面にあるネジを外し、リモコンを取り外しましょう。
リモコンを取り外したら、配線を慎重に取り外します。配線は、リモコンとエコキュート本体に接続されています。配線を取り外す際には、配線を傷つけないように注意してください。
新しいリモコンを設置する際は、古いリモコンと同じように配線を行います。配線が終わったら、リモコンの背面にあるネジを取り付け、コーキングで防水・防塵します。コーキングは、リモコンの周囲に塗布するため、できればマスキングを実施しましょう。コーキングを塗布することで、リモコンが水やホコリから守られます。
最後に、リモコンの電源を入れ、エコキュートの操作が正常に行えるか確認します。
リモコンの配線を結線するにはカシメなどの専門的な工具が必要になります。DIYに慣れていない人にはおすすめできません。エコキュートのリモコンが壊れた場合は、メーカーや専門業者に依頼して交換してもらうことをおすすめします。
エコキュートのリモコンを交換する際の注意点

エコキュートのリモコンを交換する際の注意点は、下記が挙げられます。
リモコンを交換する際の注意点
- 同じ型番のリモコンを使う
- 下地や加工は丁寧に行う
- 電源線の紛失に注意する
- コーキングは必ず行う
同じ型番のリモコンを使う
エコキュートのリモコンを交換する際は、必ず同じ型番のリモコンを使うようにしてください。異なる型番のリモコンを使うと、エコキュートが正常に作動しなかったり、故障の原因になったりする可能性があります。
エコキュートのリモコンには、エコキュート本体と通信するための専用のコードが組み込まれています。このコードは、エコキュート本体とリモコンの型番が一致している場合にのみ、正しく通信できます。異なる型番のリモコンを使うと、このコードが一致しないため、エコキュートが正常に作動しなかったり、故障の原因になったりする可能性があるでしょう。
下地や加工は丁寧に行う
エコキュートのリモコンを交換する際は、下地や加工を丁寧に行うようにしましょう。ガタつくと、リモコンの電源が入らなかったり、正しく動作しなかったりといった問題が発生することがあります。また、水漏れの原因にもつながるため、十分に注意が必要です。
たとえば、固定するネジ穴をキリで開ける際に、穴がずれないように注意する必要があります。また、リモコンを固定する際に、ネジを締めすぎると本体が割れてしまう可能性があるため、注意が必要です。
電源線の紛失に注意する
エコキュートのリモコンを交換する際の注意点として、電源線の紛失に注意する必要があります。
電源線が切断されたり、紛失したりすると、エコキュートとリモコンが正常に接続できなくなり、エコキュートの操作ができなくなります。また、電源線を誤って切断してしまうと、エコキュートに大きな故障を引き起こす可能性もあるでしょう。
リモコン交換の注意点
- 強く引っ張ったり、曲げたりしない
- 床に落としたり、ぶつけたりしない
- 壁や家具に挟まない
- 紛失しない
などの電源線の取り扱いには十分に注意してください。
コーキングは必ず行う
エコキュートのリモコンを交換する際は、必ずコーキングを行う必要があります。コーキングとは、水漏れを防ぐための接着剤のことです。リモコンを交換する際、配線の接続部分にコーキングをすることで、水漏れを防げます。
コーキングがされていない場合、水分が侵入してリモコンや給湯器本体が故障する可能性があります。たとえば、リモコンの液晶画面が映らなくなったり、リモコンのボタンが反応しなくなったりする可能性があります。また、給湯器本体が故障して、お湯が出なくなったり、お湯の温度が上がらなかったりする可能性もあるでしょう。
エコキュートのリモコン交換にかかる費用
エコキュートのリモコンには、いくつかの種類があります。リモコンコードのみの交換が必要な場合は、20,000〜40,000円の費用で済みます。しかし、リモコン本体の交換が必要になると、70,000円前後の費用がかかるのが通常です。
リモコン本体の交換が必要になる主な原因は、リモコンの故障やリモコンの紛失です。リモコンが故障した場合は、メーカーの修理センターに修理を依頼できます。しかし、リモコンが紛失した場合は、メーカーから新しいリモコンを購入する必要があります。
エコキュートのリモコンの交換費用は、業者によっても異なることから、複数の業者に見積もりを取ってから、費用を比較することをおすすめします。
リモコン交換にかかる時間
リモコン交換にかかる時間は、リモコンの種類や設置環境によって異なります。一般的には、1箇所につき15分程度で交換できます。ただし、試運転時に問題が発生すると、解決するための状況確認や対応をし、試運転を再度行う必要があるため、想定よりも時間がかかってしまうことがあるでしょう。
設置環境にも、リモコン交換にかかる時間に影響を与えます。狭い場所やアクセスが悪い場所に設置されているリモコンは、交換に時間がかかります。
また、リモコンが古い場合や故障している場合は、交換にかかる時間も長くなるでしょう。
リモコンと一緒にエコキュートの交換が必要な例
リモコンと一緒にエコキュートの交換が必要な例は、下記のとおりです。
エコキュートの交換が必要な例
- リモコンが入手困難
- エコキュートの寿命
- 別箇所の故障
リモコンが入手困難
エコキュート本体の交換が必要な場合の代表的な例として、リモコンが入手困難な場合が挙げられます。
エコキュートのリモコンは、メーカーや型番によって異なります。
そのため、故障したリモコンと同じ型番のリモコンがない場合、リモコンのみの交換ができません。また、リモコンが製造中止になっている場合も、リモコンのみの交換ができないでしょう。
リモコンと一緒にエコキュートの交換が必要な例
- リモコンが入手困難な場合
- リモコンが製造中止になっている場合
- エコキュート本体の寿命が来ている場合
- エコキュート本体が故障している場合
エコキュート本体の交換は、リモコンの交換よりも費用がかかるため、事前にリモコンが入手可能かどうかを確認しておくことが大切です。
エコキュートの寿命
エコキュートの寿命は、一般的に10〜15年と言われています。これは、メーカーや機種によって多少の差はありますが、エコキュートの本体や部品が経年劣化し、故障しやすくなるためです。
エコキュートの寿命が近づくと、以下の症状が現れることがあります。
エコキュートの寿命を知らせる状態の例
- リモコンにエラーコードが表示される
- お湯の出が悪くなる
- お湯がぬるくなる
- 運転音がうるさくなる
- 水漏れする
- 異音がする
これらの症状が現れた場合は、エコキュートの寿命が近い可能性があります。リモコンだけに限らず、エコキュートの寿命が近づいてきたら、早めに交換を検討することをおすすめします。
別箇所の故障
エコキュートのリモコンが故障している場合、リモコンを交換することで解決できることがほとんどです。しかし、リモコンを交換してもエコキュートが正常に動作しない場合は、エコキュート本体の故障が考えられます。
エコキュート本体の故障の例
- ヒートポンプの故障
- タンクの故障
- 配管の故障
- 電気系統の故障
これらの故障が発生すると、エコキュートからお湯が出なかったり、お湯が出にくいなどの症状が現れます。エコキュート本体の故障が発生した場合は、専門業者に修理を依頼してください。
【補足】エコキュートのリモコン交換は自分でDIYできる?
エコキュートのリモコン交換は、自分でDIYできます。ただし、電気工事士の資格は不要ですが、配線の知識や技術が必要です。また、リモコンの型番が合っていないと作動しないので注意が必要です。
リモコンの交換手順
- 電源を切る
- リモコンを外す
- 新しいリモコンを取り付ける
- 電源を入れ、動作確認を行う
エコキュートのリモコン交換は、比較的簡単な作業ですが、取り付けに失敗すると、エコキュートが正常に動作しなくなる可能性があります。そのため、DIYに自信がない方は、専門業者に依頼することをおすすめします。

エコキュートのリモコン交換に関するFAQ
エコキュートのリモコン交換に関するFAQへ回答します。
リモコン交換に関するFAQ
- エコキュートリモコン交換いくら?
- リモコンの修理はいくら?
- 給湯器のリモコン交換はどこに頼む?
- 給湯器のリモコン交換費用はいくらですか?
- ダイキンのエコキュートのリモコン交換費用はいくらですか?
- 東芝エコキュートのリモコン交換はいくらですか?
- ノーリツ風呂のリモコン交換費用はいくらですか?
- コロナのエコキュートのリモコン交換費用はいくらですか?
エコキュートリモコン交換いくら?
リモコンの交換費用は、メーカーや機種によって異なります。一般的には、純正品であれば7万円が相場です。
リモコンの修理はいくら?
リモコンの修理費用も、メーカーや機種によって異なります。修理にかかる費用が交換費用よりも安く済む場合もありますが、修理不可能な場合もあります。
給湯器のリモコン交換はどこに頼む?
リモコン交換は、メーカーのサポートセンターや販売店、リフォーム業者などに依頼できます。また、自分で交換することも可能ですが、取り付けに不安がある場合は専門家に相談することをおすすめします。
給湯器のリモコン交換費用はいくらですか?
ダイキンのエコキュートのリモコン交換費用は、純正品で7万円前後、東芝エコキュートのリモコン交換費用は、純正品で7万円前後、ノーリツ風呂のリモコン交換費用は、純正品で5万円前後、コロナのエコキュートのリモコン交換費用は、純正品で7万円前後が相場です。
ダイキンのエコキュートのリモコン交換費用はいくらですか?
ダイキンのエコキュートのリモコン交換費用は、約70,000円が相場となっています。ただし、費用は機種や修理業者によって異なるため、事前に見積もりを取ることをおすすめします。
東芝エコキュートのリモコン交換はいくらですか?
東芝エコキュートのリモコン交換費用は、約70,000円が相場となっています。ただし、費用は機種や修理業者によって異なるため、事前に見積もりを取ることをおすすめします。
ノーリツ風呂のリモコン交換費用はいくらですか?
ノーリツ風呂のリモコン交換費用は、約50,000円が相場となっています。ただし、費用は機種や修理業者によって異なるため、事前に見積もりを取ることをおすすめします。
コロナのエコキュートのリモコン交換費用はいくらですか?
コロナのエコキュートのリモコン交換費用は、約70,000円が相場となっています。ただし、費用は機種や修理業者によって異なるため、事前に見積もりを取ることをおすすめします。
修理費がかさんでしまったら?入れ替えという選択肢も
エコキュートは一度導入すると長く使える便利な設備ですが、長年使用しているとどうしても経年劣化によるトラブルが発生しやすくなります。特に、10年以上使用している機種では、配管の劣化やヒートポンプユニットの不具合など、さまざまな不調が重なることがあります。
その結果、修理の見積もり額が思った以上に高額になることも珍しくありません。このような状況に直面した際には、修理を続けるか、思い切って買い替えるかという重要な判断を迫られることになります。
買い替えを検討すべきタイミング
エコキュートの買い替えを検討すべき具体的なタイミングは、以下のような状況が該当します。
修理費用が高額になった場合
たとえば、11年以上使用している場合で、修理費用が10万円以上にのぼるようなケースでは、今後も追加修理の可能性があることを踏まえ、思い切って買い替えを検討するのも有効な判断です。
修理費用が高額になる主な理由としては、以下のようなものが挙げられます。
- ヒートポンプユニットの交換が必要
- タンク内部の配管修理
- 制御基板の故障
- 複数箇所の同時故障
- 特殊部品の調達が困難
部品供給の終了
古い機種の場合は部品の供給が終了していることも多く、「修理ができない」「代替品が高い」などのトラブルに発展することもあります。メーカーは一般的に製造終了から10年程度で部品供給を停止するため、15年以上経過した機種では修理自体が困難になる可能性が高くなります。
エネルギー効率の大幅な改善
最新モデルのエコキュートは高効率・省電力で、以前のモデルと比べて光熱費がぐっと下がる傾向にあります。特に、10年以上前の機種と比較すると、年間電気代が20〜30%削減される場合も珍しくありません。
2025年度の補助金制度を活用した買い替えのメリット
実は2025年度は、国からの補助金制度(最大10万円)が用意されており、省エネ性の高い最新型エコキュートへの交換がしやすい状況になっています。この補助金制度を活用することで、買い替えの初期費用を大幅に抑えることが可能です。
補助金制度の詳細
2025年度の補助金制度では、以下の条件を満たすエコキュートが対象となります。
- 省エネ基準を満たす高効率機種
- 指定メーカーの対象モデル
- 既存機種からの交換工事
- 申請期間内での工事完了
これを活用すれば、40万円台の本体価格でも、実質30万円台での導入が可能になります。さらに、工事費込みでも従来よりもお得に最新機種を導入できる計算になります。
ダブルのメリット効果
つまり、買い替えによって初期費用の一部を補助金でカバーしつつ、月々の電気代も節約できるという”ダブルのメリット”があるのです。
具体的な経済効果を計算すると、以下のようになります。
- 初期費用削減:補助金により10万円の負担軽減
- 月額電気代削減:平均2,000〜3,000円の節約(機種により差異あり)
- 年間削減効果:24,000〜36,000円の光熱費削減
- 10年間の累計効果:240,000〜360,000円の節約
最新エコキュートの主な改善点
最新モデルのエコキュートには、従来機種と比較して多くの改善点があります。これらの技術革新により、使い勝手と経済性の両面で大きなメリットを享受できます。
エネルギー効率の向上
最新のヒートポンプ技術により、従来機種と比較してCOP(成績係数)が大幅に改善されています。特に、外気温が低い冬季においても安定した効率を維持できるようになりました。
スマート機能の搭載
最新機種には以下のようなスマート機能が搭載されています。
- スマートフォンアプリでの遠隔操作
- 学習機能による最適運転制御
- 電力使用量の見える化
- 故障予兆の早期発見機能
- 天気予報と連動した運転制御
静音性の向上
ヒートポンプユニットの騒音レベルが大幅に改善され、深夜電力を活用した運転時でも近隣への配慮が不要なレベルまで静音化が図られています。
耐久性の向上
材質の改良や防錆技術の向上により、従来機種よりも長期間の安定稼働が期待できます。特に、タンク内部の腐食対策や配管材料の改良により、メンテナンス頻度の削減も実現されています。
買い替え時の注意点と準備
エコキュートの買い替えを検討する際には、以下の点に注意して準備を進める必要があります。
設置スペースの確認
最新機種では、従来機種と比較してサイズが変更されている場合があります。特に、ヒートポンプユニットとタンクユニットの設置スペースについて、事前に確認しておくことが重要です。
配管工事の規模
既存の配管を活用できる場合とできない場合では、工事費用に大きな差が生じます。配管の材質や経年劣化の状況によっては、全面的な配管交換が必要になることもあります。
電気工事の必要性
最新機種では電力容量や配線仕様が変更されている場合があるため、電気工事が必要になる可能性があります。分電盤の容量確認や専用回路の増設が必要な場合もあります。
撤去費用の考慮
既存機種の撤去・処分費用も買い替え費用に含める必要があります。タンクユニットは重量があるため、クレーン作業が必要になる場合もあり、追加費用が発生することがあります。
信頼できる業者選びのポイント
エコキュートの買い替えを成功させるためには、信頼できる業者選びが重要です。以下のポイントを参考に業者を選定しましょう。
施工実績と資格
エコキュートの設置工事には、給水装置工事主任技術者や電気工事士などの資格が必要です。これらの資格を保有し、豊富な施工実績を持つ業者を選ぶことが重要です。
アフターサービス体制
設置後のメンテナンスや故障時の対応体制が整っている業者を選びましょう。24時間対応や定期点検サービスを提供している業者であれば、長期間安心して使用できます。
見積もりの透明性
工事内容と費用の内訳が明確に記載された見積もりを提示する業者を選びましょう。追加費用の発生条件についても事前に確認しておくことが大切です。
補助金申請のサポート
補助金の申請手続きをサポートしてくれる業者を選ぶと、手続きの負担を大幅に軽減できます。申請書類の作成や提出スケジュールの管理なども含めてサポートしてくれる業者が理想的です。
買い替えのタイミングは今がチャンス
そうしたリスクを未然に回避する意味でも、長く安心して使える新機種への交換は、非常に合理的な選択といえるでしょう。
「まだ使えるから…」と修理を続けるのも一つの方法ですが、補助金が利用できる今だからこそ、将来の安心と快適さを手に入れるための”買い替え”という選択肢を、ぜひ前向きにご検討ください。
特に、以下のような状況にある方は、買い替えのタイミングとして最適です。
- 設置から10年以上経過している
- 修理費用が5万円以上かかると言われた
- 電気代の上昇に悩んでいる
- リモコンの故障が頻発している
- お湯の温度が安定しない
- 運転音が気になるようになった
これらの条件に一つでも該当する場合は、専門業者に相談して買い替えの見積もりを取ってみることをおすすめします。補助金制度を活用すれば、想像以上にお得に最新機種を導入できる可能性があります。
このチャンス、逃す手はありません。エコキュートの買い替えを検討されている方は、ぜひ早めに行動を起こして、快適で経済的な給湯環境を手に入れてください。
まとめ
エコキュートのリモコンが故障すると、とても不便です。しかし、リモコンが故障したからといって、すぐに修理に出す必要はありません。まずは、リモコンが本当に故障しているかどうかを確認し、チェックリストを試してください。
また、リモコンが故障していた場合でも、自分で交換できます。ただし、配線作業には専門知識が必要なため、不安な場合は専門業者に依頼することをおすすめします。
一方で、エコキュート本体が古く、修理費用が高額になる場合は、最新機種への買い替えも検討に値します。2025年度の補助金制度を活用すれば、初期費用を抑えながら省エネ効果の高い最新機種を導入できます。
リモコンの故障をきっかけに、エコキュート全体の状態を見直し、最適な選択をすることで、より快適で経済的な生活を実現してください。本記事を参考に、エコキュートのリモコン故障に適切に対処していただければ幸いです。